本屋のつぶやき

本の注文方法について



本の注文方法

本というのは、基本的に出版社に注文して出荷してもらいます。その際に確実に発注した書店に届けられるように、各書店には番線と呼ばれる 注文用の番号があります。この番線には取次ぎ会社の名前書店の売り場面積のランク、そして地区(地域)が わかるようになっています。その番号を出版社に伝えて本の発注をするわけです。いたってカンタンなんですよ(^-^)。(但し、電話が苦手…とか番線を覚えていない(><)という人は 嫌がっていましたが・・・)
で、番線はハンコの状態で、取次さんからもらいます。(ちなみに有償。昔は無償提供だったのにな・・・)電話で発注する場合は、ハンコの中に記入されていることを ほとんど言わないといけないのですが、FAXなどで発注する場合は、そのハンコを押すだけなので、ラクチンです♪あ、でもFAXで発注するときは、ただの無地紙に本の 名前と番線を押したらいいだけではありません。あなたも実際本屋で本の取り寄せなどを依頼したときに、注文控えとして、長細い紙をもらったことはありませんか? あれを客注短冊(もしくはスリップ)といい、出版社に発注する場合、出版社が用意している発注用紙を使用しない場合は、必ず 短冊形式で発注しないといけません。(出版社や担当者によっては、違う書式でも大丈夫な場合もありますが、原則としては短冊使用です。某大手出版社は 短冊で発注しなかったら、思い切りFAXで「短冊形式でご注文下さい」と返送されて来たこともあります(笑))

注文方法・実践編

さて、早速ですが、実際どうやって出版社に本を注文しているのかを、書いていきたいと思います。ちなみにこの発注方法、言葉などは個人によって 違いますので、これはあくまでもなつバージョンということでご了承下さい☆
お客様から本の注文を受けた時
出版社「お電話ありがとうございます。●●出版です」
なつ「いつもお世話になっております。高知にあります◆◆書店ですが、お客様より注文が入りましたので在庫の確認をお願いします」
出版社「それでは、書名をお願いします」
なつ「はい、「本屋のつぶやき」なんですが、在庫は大丈夫でしょうか?」
出版社「少々おまち下さいませ・・・。はい、在庫大丈夫です。一冊でよろしいですか?」
なつ「はい、構いません」
出版社「では番線をお願いします」
なつ「東販さん扱いで、12T34、書店コードが56789、高知市の ◆◆書店です」
出版社「畏まりました。搬入は1週間後の金曜日です」
なつ「わかりました。後、客注スリップでお客様のお名前を入れていただけますか?」
出版社「わかりました。お名前はどなた様で入れますか?」
なつ「■■さまでお願いします。」
出版社「■■さまですね?わかりました」
なつ「それでは、よろしくお願いします」

・・・とまあ、こんな感じですね。これが店売り分とかの発注になるとまた少し変わってくるんですが、基本はほぼ同じですね(^-^)。 ちなみに文面の中に客注スリップという言葉がありますが、これは入荷してくる本の中に客注の本が まぎれていた場合、「これはお客様の注文した本ですよ」ということが発注した人以外にもわかるように客注専用の短冊(スリップ) をはさんでもらうんです。更にお客様の名前が入っていれば完璧!実際、あわただしく入荷したものを箱から出していると、間違って客注商品を売り場にならべてしまう こともありますので・・・(^^;)まあ、人間のやっていることですから、必ずミスはあります。ので、もし自分の注文したものが間違って売り場に出ていても、 暖かい心で見守ってやって下さいm(__)m ←最近こればっかりだな・・・


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